6月27日(日)

「合掌」

  6月4日、深川の材木屋  S氏が永眠された。
57歳という、まさにこれから・・・・・というお歳だった。
  私達は、小学生時代から可愛がって頂いて、特に弟は、「養子に来ないか?」
なんて、酒の席でおっしゃるくらい可愛がって頂いた。
  昨年の4月、「納品のついで」なんて言って弊社にお越しになり、
弟の墓参りをしてくださって、「洋司」の名前が出ると「なんかダメだよ」と言って
天を見上げて涙をこらえておられた。
  洋司のお通夜にも、もう夜中になって、お仕事を終えてお越しになり、
祭壇を前に何十分も立ち尽くされて、弟の顔を見る為の一歩が踏み出せずに、
しばらく呆然と立ち尽くされていた姿は、おそらく一生忘れられない。

  好きな人間には、温かく包み込む笑顔と、頭の回転の早いギャグで
回りのみんなを「笑顔」にし、嫌いな人には挨拶どころか、目も合わせない・・・・・。
そんな、今や絶滅種たる「男」であり、「オヤジ」な方でした。
回りを見渡してみても代わりがいない、似た人がいない「男」でした。

  「食っていく」為には、妥協ですとかやはりありがちなんですが、
彼はそうじゃなかった・・・・・。強く、そして明るい「男」・・・・・。
男らしい男でした。
「憎まれっ子世にはばかる」
何故?  こんな事が起こってしまうんだろう・・・・・。

  病(やまい)には勝てない。
勝った人間はいない。
今となっては、天国で洋司と心おきなくお酒を酌み交わして頂きたい
と、切に願います。

  私が「木」と結ばれる「仲人」を務めて頂いた方でした。
皆が呼んだその愛称は、もちろん私なんかは本人に発した事もなかったけど、
最後はそう呼ばせて頂いて・・・・・。
    「きっつぁん、おつかれ様でした」