3月17日(金)

「KD  その2」

  弊社で、自ら「造作材=(ドアの枠や窓の枠)」を製材するようになって、
もう20年くらいになるだろうか。
それまでは製材所から購入していたのですが、コストダウンというより
「乾燥した製品を出荷したい」というのがそのスタートであり、ニーズでもあった。

  当時は、現在のように「KD」の板≠ェ手に入る状況ではなく
「乾燥機」も高価であったり、安価なモノはその効果が「?」なモノばかりで
弊社では「天然乾燥=エアドライ(以下AD)」という方法をとりました。
  その頃は、今から思えばニーズに応えすぎていたというか、まぁ仕様がなかったのですが
「外国の木=外材(がいざい)」100%のような販売状況でした。

  当時、独自のルートがあって、私は千葉の埠頭まで素材を見に行って
欲しいモノを購入して、それを製材してもらい、弊社に持ち込んでADさせていました。
「素材」というのは、そうだなぁ。でっかい丸太をただ四角にしただけのモノです。
それが埠頭にズラーッと船から揚がってて、様々な幅のモノがひとつの「バンドル」
(と我々は呼ぶんですが、真四角なフォークリフトで積めるようなロット)になっていて、
当時は「丸」じゃたくさん積めないから、四角にしたってだけの
その存在自体は「丸太」と変わらない状況のモノが、ほんと、ゴッソリありました。
風景としては、「木場」だとかの運河に丸太が浮いている風景がなくなりつつある時期で、
だけど、四角くなっただけで、未乾燥で丸太同様の木≠ホかりでした。
  大型トラックに積んでも、その「バンドル」は8個で
当時はその「バンドル」の当たりハズレが凄いモンですから、8個ともヒドイ材料だと
大型トラックまるまる1台分、使いモノにならない材料になってしまうんです。
だから、当時はそのルートを使って、多少割高でもいいモノを自分の目で見て購入していました。
  「割高」というより、普通、そういう買い方をされると悪いモノばかり残ってしまうから
そんな売り方はしないんですが、独自ルートと、まぁ少量であるという事で
そんな買い方が、弊社は許されていました。
  それでも失敗はしました。
「木肌」を見て購入するわけではなく、
「こぐち」と呼ばれる「木」を切った断面でのみ判断するのですから。
そうだなぁ。「ほうれん草」を、その葉を見て買うんじゃなくて
「くき」を切った、その断面だけを見て買うみたいなモノだから、失敗はそりゃあしました。

  だいぶ前に書いた、山の北側で育った、我々にとっても良材と言われる木の話みたいな
「こりゃぁイイぞ!」と購入したバンドルが、製材するとオレンジ色の斑点(腐っているところ)
が所々にあって、全部パァー・・・・・なんて事もありました。

  私の「木」を見る土台は、そんなリスクを負う事によって作られてきたし
俗に言う「材木屋さん」は、注文があった「木」を取り寄せて売るだけなのに
弊社では20年以上前から、「自ら造る」という指向を持っていました。
だから、ADされた「木」をよく知る会社だと、自負しています。